日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャルル・ドゴール広場」の意味・わかりやすい解説
シャルル・ドゴール広場
しゃるるどごーるひろば
Place Charles-de-Gaulle
フランスの首都パリ西部にある直径120メートルの円形の大広場。シャンゼリゼなど12の大通りが放射状に発し、中央部に高さ50メートル、幅45メートルの凱旋(がいせん)門がそびえる。略称ドゴール広場。旧称エトアールÉtoile広場。1970年、ドゴール大統領の死により改称された。かつてシャイヨーのエトアール(星)の丘とよばれた所に位置し、多くの小道の交差点であったことから、入市税を徴収する役所が置かれた。アウステルリッツの戦いの勝利により、1806年ナポレオン1世が巨大な凱旋門の建設を計画し、シャルグランの設計により1838年に完成した。1854年オースマン知事は、凱旋門を中心とする円形広場として整備を行い、新たに7本の大通りを放射状に配した。1921年無名戦士の墓が安置された。
[高橋 正]