シュターデ(読み)しゅたーで(その他表記)Frederica von Stade

デジタル大辞泉 「シュターデ」の意味・読み・例文・類語

シュターデ(Stade)

ドイツ北部、ニーダーザクセン州工業都市エルベ川の支流シュウィンゲ川沿いに位置し、中世には河港都市として栄えた。13世紀にハンザ同盟加盟三十年戦争の後、17世紀後半から18世紀初めまでスウェーデン支配下に置かれた。市庁舎や木組み造りの民家をはじめ、歴史的建造物が数多く残っている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シュターデ」の意味・わかりやすい解説

シュターデ
しゅたーで
Frederica von Stade
(1945― )

アメリカのメゾ・ソプラノ歌手。ニュー・ジャージー州ソマービル生まれ。父はドイツ系、母はアイルランド系。ニューヨークで学び、メトロポリタン歌劇場オーディションに合格し端役に出演したのち、1973年同歌劇場でロッシーニの『セビーリャ理髪師』のロジーヌを歌い成功を収める。技巧の確かさ、端正な表現と気品美声で、短期間に世界の主要歌劇場、音楽祭で活躍するようになり、ロッシーニ、ベッリーニなどの19世紀イタリア・オペラのほか、モンテベルディやフランスのオペラなど幅広く歌っている。デビュー25周年にあたる1995年、メトロポリタン歌劇場は彼女を主役に据えてドビュッシーのオペラ『ペレアスとメリザンド』を上演した。フランス歌曲、ミュージカル作品にも取り組み、多数の録音を残している。

[美山良夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュターデ」の意味・わかりやすい解説

シュターデ
Stade

ドイツ北西部,ニーダーザクセン州北部の小都市。ハンブルク西方約 40km,エルベ川左岸の支流シュウィンゲ川沿いにあり,中世には港町として栄え,ハンザ同盟都市であった。旧市街にはスウェーデン領時代 (1648~1712) の建造物も残存造船石油精製食品加工,化学などの工業が立地。人口4万 2487 (1991推計) 。

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