…彼らは,小説から作りもの的要素を除こうとし,身近な実在人物から取材したり,また時代の風潮を敏感に察して,下層階級から主人公を選んだ。自家の女中をモデルにして,その悲惨な生活を描いた《ジェルミニー・ラセルトゥー》(1865)は自然主義文学の先駆的作品である。そのほかブルジョア社会を描いた《ルネ・モープラン》(1864)などで作家としての地位を確立し,弟の死後は,エドモンが単独で《娼婦エリザ》(1877)などを発表した。…
※「ジェルミニーラセルトゥー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...