ジュモルチ石(読み)じゅもるちせき(その他表記)dumortierite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジュモルチ石」の意味・わかりやすい解説

ジュモルチ石
じゅもるちせき
dumortierite

微細な柱状ないし針状結晶が集合して塊をなす鉱物。泥質岩起源の結晶片岩片麻(へんま)岩中に産する。また、熱水交代性のろう石、粘土鉱床中に、葉(よう)ろう石、カオリン鉱物白雲母(しろうんも)、石英などと産する。ほかに花崗(かこう)岩質ペグマタイト中にもみられる。フランスの古生物学者ジュモルチE. Dumortierにちなんで命名された。

松原 聰]


ジュモルチ石(データノート)
じゅもるちせきでーたのーと

ジュモルチ石
 英名    dumortierite
 化学式   Al7(BO3)(SiO4)3O3
 少量成分  Fe,Mg
 結晶系   斜方
 硬度    7~8
 比重    3.4
 色     赤紫,藤,橙
 光沢    ガラス,土状,絹糸
 条痕    白
 劈開    一方向に明瞭
       (「劈開」の項目を参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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