ジョアンペソア(その他表記)João Pessoa

デジタル大辞泉 「ジョアンペソア」の意味・読み・例文・類語

ジョアン‐ペソア(João Pessoa)

ブラジル北東部、パライーバ州の州都大西洋に面し、パライーバ川の河口付近に位置する。16世紀に建設された同国最古の都市一つで、砂糖綿花生産拠点として栄えた。植民地時代に建造された要塞が残るほか、南米大陸最東端のブランコ岬がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「ジョアンペソア」の意味・わかりやすい解説

ジョアン・ペソア
João Pessoa

ブラジル北東部のパライバ州の州都。人口67万2081(2005)。湿潤な熱帯森林地帯に位置し,早く1585年にサトウキビ栽培の植民者らが創設した(旧名フィリペイア)。サトウキビの単一栽培地帯にあるため経済活動では内奥カンピナ・グランデに及ばず,政治・行政中心の都市。食料油,繊維セメント工業が盛ん。レシフェに近く(126km),港としての役割カベデロに奪われたので,都市としては伸び悩んでいる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジョアンペソア」の意味・わかりやすい解説

ジョアン・ペソア
じょあんぺそあ
João Pessoa

ブラジル北東部、パライーバ州の州都。パライーバ川沿岸に位置する。人口59万7934(2000)。砂糖と綿花の生産地域の中心地として栄え、18世紀の修道院教会などがある。市街の中心部に円形の池(ドリーネ)を巡る美しい公園と高級住宅地区がある。大西洋岸のタンバウー地区には宇宙ステーションをかたどったニーマイヤー設計のホテルをはじめ多数のホテルや別荘があり、海浜保養地として知られる。郊外のパライーバ川河口にある外港カベデーロはブラジル北東部の重要港で、対岸に日本の捕鯨基地があった。

[山本正三]

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百科事典マイペディア 「ジョアンペソア」の意味・わかりやすい解説

ジョアン・ペソア

ブラジル北東部,パライバ州の州都。食料油,繊維,セメントなどの工業がある。パライバ川に臨み,大西洋岸の外港カベデーロがある。カボ・ブランコはじめ,美しい海浜に恵まれている。1585年創設,サトウキビ産地の中心として発展。72万785人(2010)。

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