改訂新版 世界大百科事典 「ジンデル」の意味・わかりやすい解説 ジンデルZinder 西アフリカの内陸国ニジェール南部の都市。人口17万(2001)。ラッカセイ,雑穀,キャッサバなどを産し,牛や羊の飼育も盛んな農業地帯の中心で,ナイジェリア北部との経済関係が密接である。11世紀からサハラ横断隊商路の要衝となり,16世紀から19世紀中ごろまでイスラム王国の首都であったが,1899年フランスに征服された。1920年代に遊牧民の定着で人口が増加し,21-26年フランス領ニジェールの主都となった。城壁に囲まれた旧市街の一部が今も残っている。執筆者:西野 照太郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
百科事典マイペディア 「ジンデル」の意味・わかりやすい解説 ジンデル ニジェールの中南部の都市。11世紀の初め頃からサハラ横断の隊商路上の町として知られ,18世紀から19世紀半ばにかけては,この地に成立した王国の首都であった。また1899年にフランスに占領された後,1922年から26年まで植民地の主都でもあった。付近は同国の主要なラッカセイの産地で,ラッカセイの集散,加工の中心地になっている。また南北,東西に通ずる道路の交わる所で,交通の中心でもある。人口23万5605人(2012)。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジンデル」の意味・わかりやすい解説 ジンデルZinder ニジェール南部の町。ジンデル県の県都。アガデス南南東約 360kmに位置。 18世紀イスラム王国の首都であったが 1899年フランスが占領,1926年までフランス領ニジェールの首都。道路交通の要地,またナンキンマメ生産地帯の中心地で,その集散,加工が盛ん。住民はハウサ族が多い。国内空港がある。人口 12万 900 (1988) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報