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すざく すざく Suzaku

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知恵蔵2015の解説

すざく

JAXA(宇宙航空研究開発機構)が打ち上げた天文衛星。「すざく(朱雀)」は2005年7月10日に打ち上げられた日本の5代目のX線天文衛星。一部の機器の不具合により精密なX線分光観測は不可能になったが、他の観測機器は順調に動作。特に高エネルギーX線観測に威力を発揮し、観測成果をあげつつある。銀河団が衝突・合体する様子や、巨大ブラックホールに吸い込まれる直前の物質からの放射などを観測し、宇宙の進化や一般相対論的な時空構造の解明などに活躍が期待される。

(谷口義明 愛媛大学宇宙進化研究センターセンター長 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

すざく
すざく

宇宙航空研究開発機構(JAXA)により、2005年(平成17)7月にM-Vロケットにより打ち上げられたX線天文衛星。計画名はASTRO-E。2002年に打上げに失敗したASTRO-Eの代替機。日本のX線天文学を支えた「はくちょう(打上げは1979年、以下同)」「てんま(1983年)」「ぎんが(1987年)」「あすか(1993年)」に続く5番目のX線天文衛星。高度550キロメートルの円軌道を96分かけて地球を周回しながら観測する。
 大きさは6.5メートル×2.0メートル×1.9メートルで、質量は約1700キログラム。太陽電池パドルを展開すると5.4メートルになる。口径40センチメートルで焦点距離が4500ミリメートルから4700ミリメートルのX線望遠鏡を5台搭載している。これらの5台の望遠鏡に高分解能X線分光器、X線CCDカメラが備えられ、また硬X線検出器も用意されている。これらの装置により、X線およびγ(ガンマ)線による高温プラズマの研究、宇宙の構造と進化の研究、ブラックホール候補天体と活動銀河核の広帯域のスペクトル研究を行っている。装置の開発は宇宙航空研究開発機構と日本の大学の共同で行われ、アメリカの研究機関も参加している。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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