日本大百科全書(ニッポニカ) 「ギネス」の意味・わかりやすい解説
ギネス
ぎねす
Sir Alec Guiness
(1914―2000)
イギリスの俳優。ロンドン生まれ。フェイ・コンプトン演劇学校に入り、20歳で初舞台。ジョン・ギールグッドに才能を認められ、オールド・ビック劇団で数多くの舞台を踏んだが、そのなかには現代衣装による『ハムレット』(1938~1939)がある。1946年、デビッド・リーン監督の『大いなる遺産』で映画初出演。扮装(ふんそう)の名手で、老若幅広い役柄に優れた演技を示す。『戦場にかける橋』(1957)でアカデミー主演男優賞を受け、1959年にはサーの称号を受けた。その後も『アラビアのロレンス』(1962)、『スター・ウォーズ』(1977)などぞくぞくと大作に主演。1990年代に入っても人気が高く、80歳を超えてからも映画・テレビ・舞台に出演した。
[畑 暉男]