ステープル(その他表記)Staple

デジタル大辞泉 「ステープル」の意味・読み・例文・類語

ステープル(staple)

U字型留め具ステープラーの針など。

ステープル(staple)

主食。基本食品。「世界人口の半数が米をステープルとする」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ステープル」の意味・読み・例文・類語

ステープル

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] staple )
  2. ステープラーの針。
  3. ステープルファイバー」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ステープル」の意味・わかりやすい解説

ステープル
Staple

イギリス中世の指定市場。つまり主要商品とくに羊毛について,搬入し取引すべく政府によって指定された市場である。その目的は,商品流通統制と独占を可能にしつつ,関税徴収を容易にすることであり,とくに羊毛の輸出関税の徴収に効果があった。また品質の統制や,貿易をめぐる外交手段としても有用であった。なおかかる指定市場にもとづき,その商品流通を担った特権的・独占的商人ステープル商人マーチャント・ステープラーズ)という。13世紀末エドワード1世によって初めて設定され,ヨーロッパ大陸ではドルトレヒト,やがてアントワープ,ブリュージュ,カレーが,国内ではボストンブリストルハルロンドンサウサンプトン等々がステープルに指定されている。14世紀中葉エドワード3世の時代には,ステープルにもとづく羊毛関税が国家の重要な財源となった。15,16世紀に入ると毛織物輸出と冒険商人(マーチャント・アドベンチャラーズ)が台頭し,ステープルおよびステープル商人は衰退していった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ステープル」の意味・わかりやすい解説

ステープル

英国,中世の指定市場。英国の基幹産業たる羊毛業を保護し,関税の徴収を容易にするために,13世紀末ごろから国内ならびに外国において設定されるようになった。国内ではロンドン,ブリストル,ハル,サウサンプトンなど,ヨーロッパ大陸ではアントワープ,ブリュージュ,カレーなどにおかれた。これらの場所で商品流通を独占したのがステープル商人であるが,彼らは15,16世紀に冒険商人(マーチャント・アドベンチャラーズ)が台頭してくるにともない,勢力を失った。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android