ステープルファイバー(読み)すてーぷるふぁいばー(英語表記)staple fiber

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ステープルファイバー」の意味・わかりやすい解説

ステープルファイバー
すてーぷるふぁいばー
staple fiber

短繊維のことをいう。スフと略称されることが多い。代表的なものはビスコースレーヨンステープルであり、その製造法は長繊維の場合と本質的には同じであるが、紡糸の際に二浴を用いる。すなわち、第一浴で凝固させた単糸を第二浴の熱水中で延伸させて再生させる、いわゆる緊張紡糸法を採用している。紡糸された糸は適当な長さに切断して短繊維にしている。キュプラのスフも製造されている。

垣内 弘]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ステープルファイバー」の意味・わかりやすい解説

ステープルファイバー
staple fibre

略して単にスフともいう。通常,紡績用化学繊維の短繊維を意味する。長繊維 (フィラメント) に対する語。以前はビスコースレーヨンの短繊維をさす語として用いられた。

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