スピンドル油(読み)スピンドルユ(その他表記)spindle oil

デジタル大辞泉 「スピンドル油」の意味・読み・例文・類語

スピンドル‐ゆ【スピンドル油】

潤滑油などに用いる炭化水素油。精紡機スピンドルなどの軽荷重の高速回転の軸受けに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「スピンドル油」の意味・読み・例文・類語

スピンドル‐ゆ【スピンドル油】

  1. 〘 名詞 〙 機械用の潤滑油の一つ。透明で粘性が低く、不純物を含まない鉱物性油紡錘(ぼうすい)などの軽い荷重の高速機械に用いる。スピンドル。
    1. [初出の実例]「保革油とスピンドル油のにおい」(出典:激流(1963)〈高見順〉一)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スピンドル油」の意味・わかりやすい解説

スピンドル油
すぴんどるゆ
spindle oil

無添加並級(なみきゅう)潤滑油の一種紡績機械の精紡機スピンドルの潤滑油として使われるところからこの名称でよばれていた。しかし、1979年(昭和54)に制定されたJIS(ジス)(日本工業規格。現、日本産業規格)により、マシン油、ダイナモ油、シリンダー油とともに無添加並級潤滑油はマシン油(JIS K2238)に統合された。

[難波征太郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スピンドル油」の意味・わかりやすい解説

スピンドル油
スピンドルゆ
spindle oil

低荷重で比較的高速度で運転する機械に用いられる低精製度,低粘度の,添加剤を使用しない並級潤滑油の一つ。小型モータ,ミシン,精紡機などの主軸 (スピンドル) の回転をなめらかにするために利用されるほか,小型軽重の歯車などにも使用される。機械の高性能化や稼働条件の過酷化により,精製度の高い添加剤により酸化安定性などを高めた高級潤滑油の利用が一般化したため,並級油はグリース,金属加工油,絶縁油などの原料油として利用されることが多くなってきている。日本工業規格 JISでは,スピンドル油をはじめとする並級潤滑油をマシン油と総称している。

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