マシン油(読み)ましんゆ(英語表記)machine oil

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マシン油」の意味・わかりやすい解説

マシン油
ましんゆ
machine oil

潤滑油一種で機械油ともいう。従来のマシン油は、一般に50℃における粘度が25~45センチストークスの並級(なみきゅう)潤滑油で、一般機械、車軸などの潤滑に使われるものであったが、1979年(昭和54)制定の日本工業規格JIS(ジス)。現、日本産業規格)により、従来のスピンドル油、マシン油、ダイナモ油、シリンダー油などの無添加並級潤滑油の規格は、統合されてマシン油(広義)とよばれるようになった(JIS K2238)。現行JISでは、マシン油は工業用潤滑油粘度分類により18種類に分けられている。これらのマシン油の一部は、一般軽荷重機械の潤滑油として使われているが、大半は無添加鉱油として、各種潤滑油、金属加工油、絶縁油などの原料として使われている。

[難波征太郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マシン油」の意味・わかりやすい解説

マシン油
マシンゆ
machine oil

機械油ともいう。並級潤滑油の一つ。潤滑油のなかでも最も一般的なもの。機械の摩擦部に使用して,摩擦を減少して損耗を防ぎ,動力の損失を少くするための油。おもに石油系の精製鉱油を使う。石油発動機,小型焼玉機関,蒸気機関工作機械,産業機械,車軸,その他稼働条件の激しくない機械類の軸受や回転部に使われ,種類が多く,夏季用,中期用,冬季用などによって粘度が異なる。またグリースや金属加工油などの原料油として使用される。日本工業規格 JISでは国際標準化機構 ISOの分類により,並級潤滑油 (スピンドル油,ダイナモ油など) を統合してマシン油として規定している。

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