スファックス(その他表記)Sfax

デジタル大辞泉 「スファックス」の意味・読み・例文・類語

スファックス(Sfax)

チュニジア東部の港湾都市地中海ガベス湾北端に位置する。同国第二の都市で、商工業交通中心地古代より港町として知られ、フランス植民地時代は燐鉱石の積み出し港として栄えた。旧市街は9世紀中頃のアグラブ朝時代に築かれた城壁に囲まれている。スファクス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「スファックス」の意味・わかりやすい解説

スファックス
Sfax

チュニジア南部,地中海岸の港湾都市。アラビア語でṢafāqis。人口24万8800(1998)でチュニスに次ぎ,南部商工業・交通の中心都市である。ガベス湾北側にあり,古くはフェニキアローマ帝国の,またイスラム時代に入っても港町・漁港として栄え,12世紀にはノルマン人支配をうけた。フランス植民地時代ガフサ燐鉱山から鉄道が敷設され,燐鉱石,オリーブ油輸出港として発展した。化学肥料搾油,食品,機械などの工業がある。メディナ(旧市)を中心に港側に新市街,南北の鉄道沿いに工場地帯がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スファックス」の意味・わかりやすい解説

スファックス
すふぁっくす
Sfax

北アフリカ、チュニジア中東部、地中海沿岸にある港湾都市。人口23万0855(1994)。この国第二の都市で、南部の商工業、交通の中心地である。ガベス湾北岸に位置し古くから港町、漁港として栄えた。フランス植民地時代にガフサ燐(りん)鉱山から鉄道が敷かれ、燐鉱石、オリーブ油の輸出港として発展した。肥料、搾油、機械などの工業が立地する。メディナ地区(旧市街)を中心に港側に新市街、南北の鉄道沿いに工場地帯が形成されている。

藤井宏志]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android