スフバートル(読み)すふばーとる(その他表記)Дамдины Сухбаатар/Damdinï Suhbaatar

デジタル大辞泉 「スフバートル」の意味・読み・例文・類語

スフバートル(Sükhbaatar/Сүхбаатар)

モンゴル北部の都市。セレンゲ県の県都ロシアとの国境に近く、オルホン川沿いに位置する。1940年、ロシアとの鉄道敷設に伴い建設。モンゴル人民革命の父ダムディン=スフバートルの名を冠する。第二次大戦後、ソ連軍に強制連行された日本人の抑留地が置かれた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スフバートル」の意味・わかりやすい解説

スフバートル(Damdinï Suhbaatar)
すふばーとる
Дамдины Сухбаатар/Damdinï Suhbaatar
(1893―1923)

モンゴル革命の父とよばれる政治家、革命家。父は外モンゴル東部のセツェン・ハン部出身の牧民だったが、困窮して1890年にクーロンウランバートル)付近に出ており、スフバートルはその地で生まれた。1909年に駅逓(えきてい)の馬方となり、1911年のモンゴルの独立後、その政府軍の兵、1918年同政府の印刷所の植字工となった。この間、中国と無能なモンゴル支配層に対する反感を強め、ロシア革命の影響を受け、1920年モンゴル人民党結成に参加し、同志イルクーツクに行ってソビエトの援助を求め、1921年人民義勇軍を結成した。その総司令官として、中国軍とウンゲルンのロシア白軍をキャフタに破り、クーロンに進撃して新政府の樹立に成功した。また同年モスクワでレーニンと会談し、モンゴルの社会主義革命への道を探った。革命の約1年半後、30歳の若さで死去

[吉田順一]


スフバートル(モンゴル)
すふばーとる
Suhbaatar

モンゴル北部、セレンゲ県の県都。セレンゲ川とオルホン川との合流点付近に位置する。人口2万3700(2003推計)。河港があり、またロシア連邦に通じる鉄道のモンゴル側の北端にあるため、水陸の交通の要衝および対ソ連貿易の要地としてモンゴル人民革命後しだいに発達し、東方アルタン・ブラクにとってかわるに至った。木材工業が盛んで家屋建築コンビナート、マッチ工場などがある。市名はモンゴルの革命家スフバートルにちなむ。別に同名の県がモンゴル南東部にある。

[吉田順一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スフバートル」の意味・わかりやすい解説

スフバートル

「スヘバートル」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のスフバートルの言及

【スヘバートル】より

…モンゴルの革命家。スフバートルSükhbaatarともいう。大フレー(現在のウランバートル)で貧民の子として生まれる。…

※「スフバートル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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