デジタル大辞泉 「スミソニアン協定」の意味・読み・例文・類語
スミソニアン‐きょうてい〔‐ケフテイ〕【スミソニアン協定】
[補説]1944年のブレトンウッズ協定以降、金と一定価格で結びついた米ドルを基軸通貨とする固定相場制(ブレトンウッズ体制)がとられ、欧州諸国や日本に高度経済成長をもたらしたが、米国では国際収支の悪化と財政赤字の拡大が急速に進み、金ドル本位制の維持が困難な状態に陥った。1971年8月、ニクソン大統領がドルと金の交換停止を一方的に宣言すると、各国は変動相場制に移行したが、同年12月のスミソニアン協定により、固定相場制に復帰した。しかし、1973年2月に米国がドルを切り下げると、主要国は全面的に変動相場制へ移行し、スミソニアン体制は崩壊した。