セルリアンブルー

デジタル大辞泉 「セルリアンブルー」の意味・読み・例文・類語

セルリアン‐ブルー(cerulean blue)

錫酸コバルトを焼成してつくる青色顔料。また、その色。コバルトより淡く、緑を帯びた鮮やかな青色。

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精選版 日本国語大辞典 「セルリアンブルー」の意味・読み・例文・類語

セルリアン‐ブルー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] cerulean blue セルリアンは [ラテン語] caeruleus 「青の、濃青の」から ) 錫酸コバルト(CoO・nSnO2)を焼成して作る緑がかった青色の顔料。また、その色。空色
    1. [初出の実例]「遠景は、エメラルドで、段々に、セルリアン・ブルーになってくる」(出典:花の素顔(1949)〈舟橋聖一〉寒紅梅)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セルリアンブルー」の意味・わかりやすい解説

セルリアン・ブルー
cerulean blue

絵具色名の一つ。スズ酸コバルト CoO・nSnO2 を焼成してつくった青色顔料。 1805年に製法が知られたが,絵具として用いられはじめたのは 60年頃である。色相青みの強い不透明色で,他の顔料と混ぜても変色を起さない安定した色である。古くセルレウム caeruleumの語が用いられている場合は,単に青色を呈する顔料の意で,19世紀以降の名称とは異なる。

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色名がわかる辞典 「セルリアンブルー」の解説

セルリアンブルー【cerulean blue】

色名の一つ。JISの色彩規格では「あざやかな」としている。一般に、硫酸コバルトなどから作られた顔料の鮮やかな濃い青をさす。もとはラテン語で空色を意味し、それが英語化した色名。おもに顔料や絵の具の色名に用いられる。

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