デジタル大辞泉 「セントキルダ」の意味・読み・例文・類語 セント‐キルダ(St. Kilda) スコットランドの西の海上約190キロメートルに位置する群島。断崖はニシツノメドリなど海鳥の一大繁殖地となっている。青銅器時代の特徴を残す野生のヒツジも生息し、全体が生物圏保護地域に指定されている。また、主島のヒルタ島からは紀元前の巨石遺跡も発見され、1986年には世界遺産(自然遺産)に登録。2005年には文化遺産としての価値も認められ、複合遺産に拡大登録された。オーストラリア、ビクトリア州の州都メルボルンの市街南東部の一地区。19世紀半ばより海岸保養地として知られ、海水浴場や遊園地ルナパークがある。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界遺産詳解 「セントキルダ」の解説 セントキルダ【セント-キルダ】 1986年に自然遺産に登録、2004年に登録内容変更、2005年に文化遺産に登録されたイギリスの世界遺産(複合遺産)で、スコットランド北西部から約185kmの北大西洋上に位置する、6000万年前の火山活動でできたヒルタ島、ボーレ島、ソーア島、ダン島の4つの島などからなる諸島。周辺海域を含めた総面積は約225km2、北大西洋最大規模の海鳥の繁殖地で、シロカツオドリ、ミツユビカモメ、オオハシウミガラス、ウミガラスなど多種多彩な鳥が生息する。貴重な海鳥の生態系を守るため、イギリス政府の生物圏保護地域に指定されている。また、諸島最大の島であるヒルタ島で2000年以上前の巨石遺跡が発見された。これらが総合的に評価され、世界遺産に登録された。2004年には周辺海域も登録の範囲に含められた。◇英名はSt Kilda 出典 講談社世界遺産詳解について 情報
百科事典マイペディア 「セントキルダ」の意味・わかりやすい解説 セント・キルダ[島]【セントキルダ】 イギリス,スコットランドのヘブリディーズ諸島の沖合にある無人島。断崖には約100万羽の海鳥が生息し,北大西洋最大の海鳥の繁殖地になっている。野生のヒツジなど野生動物が生息する貴重な生態系を守るため,生物圏保護地域に指定されている。1986年世界自然遺産に登録。厳しい環境のもとで人類が2000年以上にわたって農業,羊牧など自給自足経済が営まれていた遺跡が発見され,2005年世界複合遺産として拡大登録された。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報