日本大百科全書(ニッポニカ) 「セント・ジョンズ」の意味・わかりやすい解説
セント・ジョンズ(アンティグア・バーブーダ)
せんとじょんず
Saint John's
カリブ海東部、リーワード諸島にあるアンティグア・バーブーダの首都。人口2万2342(1991)。アンティグア島北西部の入り江の奥に位置する商業都市。セント・ジョンズの港はクルーズ船が入港できるように浚渫(しゅんせつ)されている。アメリカやイギリスからの観光客が多く、観光が重要な産業となっている。代表的な建物はバロック様式の白亜のセント・ジョンズ大聖堂である。この建物は1683年と1745年の地震によって破壊されたが、そのたびに再建され、現在の建物は1845年に建設されたものである。植民地時代に裁判所であった建物はアンティグア・バーブーダ博物館となり、先住民アラワクの民具・道具や芸術品などとともにアラワクの実物大の民家、サトウキビ・プランテーションの模型などが展示されている。
[菅野峰明]