セントジョンズ(読み)せんとじょんず(その他表記)Saint John's

翻訳|Saint John's

デジタル大辞泉 「セントジョンズ」の意味・読み・例文・類語

セント‐ジョンズ(St. John's)

カナダ東端、ニューファンドランド‐アンド‐ラブラドル州の州都ニューファンドランド島東部のアバロン半島に位置し、大西洋に面した港がある。
西インド諸島東部、アンティグアバーブーダの首都。主島アンティグア島北西岸の湾奥に位置し、天然の良港がある。開拓初期から行政の中心地であり、現在はクルーズ船が寄港する観光保養地としても知られる。大聖堂、クリケット球場などがある。

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精選版 日本国語大辞典 「セントジョンズ」の意味・読み・例文・類語

セント‐ジョンズ

  1. ( Saint John's )
  2. [ 一 ] 西インド諸島、アンティグア‐バーブーダの首都。アンティグア島の北西に位置する。
  3. [ 二 ] カナダ東部ニューファンドランド島南東部の港湾都市。ニューファンドランド州の州都。グランドバンクスをひかえた漁業基地で、タラニシンの漁獲が多く水産加工業造船業がさかん。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「セントジョンズ」の意味・わかりやすい解説

セント・ジョンズ(アンティグア・バーブーダ)
せんとじょんず
Saint John's

カリブ海東部、リーワード諸島にあるアンティグア・バーブーダの首都。人口2万2342(1991)。アンティグア島北西部の入り江の奥に位置する商業都市。セント・ジョンズの港はクルーズ船が入港できるように浚渫(しゅんせつ)されている。アメリカやイギリスからの観光客が多く、観光が重要な産業となっている。代表的な建物バロック様式の白亜のセント・ジョンズ大聖堂である。この建物は1683年と1745年の地震によって破壊されたが、そのたびに再建され、現在の建物は1845年に建設されたものである。植民地時代に裁判所であった建物はアンティグア・バーブーダ博物館となり、先住民アラワクの民具・道具や芸術品などとともにアラワクの実物大の民家、サトウキビ・プランテーションの模型などが展示されている。

[菅野峰明]


セント・ジョンズ(カナダ)
せんとじょんず
Saint John's

カナダ、ニューファンドランド州南東部の都市で、同州州都。人口9万9182、大都市圏人口17万2918(2001)。大西洋に面した港があり、周囲を山に囲まれている。この港は1497年にG・カボートにより発見され、タラ漁の中心地として発展、16世紀にはヨーロッパ諸国の漁船基地となった。今日では北大西洋防衛上の重要な港であるが、経済上の重要性は失われつつある。また、1901年、G・マルコーニがここで大西洋横断無線電信を最初に受信するなど、多くの歴史的事件の場でもあった。

[山下脩二]

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改訂新版 世界大百科事典 「セントジョンズ」の意味・わかりやすい解説

セント・ジョンズ
Saint John's

カナダ,ニューファンドランド州の州都,同州最大都市。大都市域人口18万2485(2005)。ニューファンドランド島の東端近くにあり,港湾都市として知られる。15世紀末にJ.カボットが発見したといわれ,以来北西大西洋漁場の重要な漁港として知られる。水産加工をはじめ酪製品,ビール,タバコ,木材などの工業があり,また州の商業の中心でもある。1901年にG.マルコーニが,大西洋を越えた無線電信を最初に受信した所であり,それを記念する博物館がある。また19年にはイギリスの飛行士オールコックJohn William Alcock(1892-1919)がA.W.ブラウンとともにここから大西洋横断飛行を成功させた。
執筆者:


セント・ジョンズ
Saint John's

カリブ海地域最小の国家アンティグア・バーブーダの首都。人口2万(2004)。アンティグア島の北西部にあり,商業の中心地である。18世紀には,西インド諸島におけるイギリス海軍の重要な基地であった。若いころのネルソンも3年間ここで勤務した。7月末から8月にかけて,カリブ海地域ではトリニダードに次いで有名なカーニバルが行われる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セントジョンズ」の意味・わかりやすい解説

セントジョンズ
St.John's

カナダ最東端の都市。ニューファンドランド・ラブラドル州の州都。同州最大の都市。ニューファンドランド島のアバロン半島にある天然の良港で,漁港に起源をもつ。居住は沿岸漁業を保護するためイギリス政府により制限されていたが,17世紀初頭から永住地として認められた。半島の経済,文化,交通の中心地として繁栄。タラ,ニシンの漁業基地で,水産加工,造船,繊維工業,家具製造が行なわれる。住民の大部分はアイルランド,イギリス系で,その半数はローマ・カトリック教徒。 1901年グリエルモ・マルコーニが大西洋横断の無線通信を受信した土地で,国の史跡がある。また近くには宇宙衛星の追跡基地もある。人口 10万6172(2011)。

セントジョンズ
Saint John's

西インド諸島東部,リーワード諸島中部,アンティグア・バーブーダの首都。アンティグア島北西岸にある港湾都市で,観光・保養地として知られる。北東郊には国際空港がある。しばしば地震やハリケーンにより大損害を受け,1974年 10月には大地震があり,大聖堂を含む多くの建物が大破した。人口 2万2000(2009)。

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百科事典マイペディア 「セントジョンズ」の意味・わかりやすい解説

セント・ジョンズ(カナダ)【セントジョンズ】

カナダ,ニューファンドランド・ラブラドル州の州都。ニューファンドランド島東端に位置する州最大の都市で,グランド・バンクスの大漁場を控え,世界的な大漁港があり,水産加工業が盛ん。ビール,木材などの工業もある。10万6172人(2011)。

セント・ジョンズ(アンティグア・バーブーダ)【セントジョンズ】

カリブ海東部の島国,アンティグア・バーブーダの首都。同国の主島アンティグア島の北西岸に位置する。18世紀にはイギリス海軍の,西インド諸島における主要基地であった。商業,観光の中心で,港からはサトウ,綿花などを輸出している。人口2万2219人(2011)。

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世界大百科事典(旧版)内のセントジョンズの言及

【アンティグア・バーブーダ】より

…正式名称=アンティグア・バーブーダAntigua and Barbuda面積=442km2人口(1996)=6万4400人首都=セント・ジョンズSt.John’s(日本との時差=-13時間)主要言語=英語通貨=東カリブ・ドルEast Caribbean Dollarカリブ海小アンティル諸島のリーワード諸島にある,イギリス連邦に属する独立国。アンティグア島,バーブーダ島,レドンダ島(無人)からなり,総面積は種子島にほぼ等しい。…

※「セントジョンズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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