翻訳|Grand Banks
大西洋のニューファンドランド島沖の大陸棚にある幅560キロメートルの広大な堆(たい)bank。グランド・バンク、サンピエール・バンク、グリーン・バンクからなるので、複数形でよばれる。平均深度は55メートル。ラブラドル海流(寒流)と北大西洋海流(暖流)のぶつかり合う所で、タラ、ヒラメ、カレイ、ニシンなどの好漁場となっており、世界三大漁場の一つである。海霧の多い所としても知られる。
1929年のグランド・バンクス地震では、この海域の大陸斜面、海底扇状地、深海平原に敷設されていた海底電線が上から順に次々と切断されたことから、地震に伴う泥濁流の存在が確認された。その速さは毎秒25メートルにも及び、泥濁流に対する関心を高めた。
[半澤正男・高野健三]
カナダ東部ニューファンドランド島南東方にある海底の浅所。西のノバ・スコシアとはセント・ローレンス湾に通ずるローレンシア水道で隔てられ,東には1300mの深所を隔ててフレミッシュ・キャップFlemish Capがある。この南端部では北米大陸東岸を北上する湾流とラブラドル海を南下するラブラドル海流とがぶつかり,好漁場として世界的に有名である。ノバ・スコシアとニューファンドランドに分布するアパラチア系の古生界の基盤上に堆積した第三系から成る。1929年11月18日にニューファンドランド島南方に起こったグランド・バンクス地震では,この付近に敷設されていた海底電線が震央から大陸斜面,海底扇状地,深海平原に向かって13時間にわたって次々に切断,海底地すべりとそれに伴う混濁流が起こったことによると考えられている。
執筆者:佐藤 任弘
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