セント・ローレンス島(読み)せんとろーれんすとう(英語表記)Saint Lawrence Island

日本大百科全書(ニッポニカ) 「セント・ローレンス島」の意味・わかりやすい解説

セント・ローレンス島
せんとろーれんすとう
Saint Lawrence Island

アメリカ合衆国アラスカ州西部の火山島ベーリング海北部ベーリング海峡の南方240キロメートルに位置する。面積4434平方キロメートル。火山起源で、高い所で標高671メートル程度である。海岸線の大部分には、沿岸州とそれに取り囲まれたラグーンが発達する。エスキモーが住んでおり、サブーンガとギャンベルの二集落がある。住民捕鯨などの漁猟狩猟を営んでいる。1728年、ベーリングにより発見された。考古学的調査により2000年前からの文化が知られている。

[鶴見英策]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セント・ローレンス島」の意味・わかりやすい解説

セントローレンス島
セントローレンスとう
Saint Lawrence Island

アメリカ合衆国,アラスカ州に属する火山島。東西に細長く約 130km,南北約 10~30km。ベーリング海北部にあり,ベーリング海峡をはさんでロシアチュクチ半島と対する。丘陵性で最高点約 600m。 18世紀初期 V.ベーリングが到達した。住民の大部分はエスキモーで,おもな産業は漁業ツンドラ気候で,一年の大部分は氷雪に閉ざされる。ロシアと最も近距離にあるため,軍事上重要な地位を占めている。おもな集落はガンベル。エスキモーの考古学的遺跡が多く,アラスカ大学により発掘調査が行われた。

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