改訂新版 世界大百科事典 「ゼパニヤ書」の意味・わかりやすい解説
ゼパニヤ書 (ゼパニヤしょ)
Book of Zephaniah
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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『旧約聖書』中の十二小預言書の一つで、3章からなる短いもの。ユダ王国中興の王ヨシヤの宗教改革(前622)に先だつ時期に、ユダ王国がアッシリア帝国の影響下で極端に異教化したのに対し、偶像、ミルコム礼拝などの宗教的堕落を批判した預言者ゼパニヤの書。神の世界審判の時としての恐るべき「主(しゅ)の日」の到来が全体を貫くテーマで、神の怒りが迫っていることを告げ、悔い改めを求めている。紀元前630年ごろに地中海沿いのパレスチナ一帯を席巻(せっけん)したスクテア人(スキタイ人)の来襲に、神の審判を感じ取ったのであろうといわれている。審判はユダのみならず、周辺諸国(ペリシテ、モアブ、アンモン、エチオピア、アッシリア)をも含むとする普遍的な立場が示されている。
[清重尚弘]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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