ソフィア大学(読み)ソフィアだいがく

大学事典 「ソフィア大学」の解説

ソフィア大学[ブルガリア]
ソフィアだいがく

正式名はソフィア大学聖クリメント・オフリドフスキ(ブルガリア)で,ブルガリア最大の国立総合大学。オスマン帝国の支配後の1888年に設立され,キリル文字を作ったオフリドフスキの名前を冠した古い大学である。法学物理学数学の3学部が置かれ,のち法学,歴史,地理,スラブ哲学などに拡大された。1901年には女性にも門戸を開いた。第2次世界大戦後,ブルガリアはソ連に忠実な社会主義政権となり,大学の社会主義化を進め,労働者階級の教育に努めた。1989年の体制転換後は,ヨーロッパ型の大学を目指している。日本専攻学科(ブルガリア)があり,日本との交流も盛んである。2017年現在15学部,学生数2万4000人。
著者: 加藤一夫

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソフィア大学」の意味・わかりやすい解説

ソフィア大学
そふぃあだいがく
Sofiyski universitet “Sv. Kliment Ohridski” ブルガリア語
St. Kliment Ohridski University of Sofia 英語

正式名称は聖クリメント・オフリツキ・ソフィア大学。ブルガリア、ソフィアにある同国最古の大学。1888年設立の高等専門学校を前身に、1904年大学の地位が認められた。1999年現在、15学部(哲学、歴史学、教育学、スラブ言語学、西欧古典・現代語学、ジャーナリズム、数学・情報科学、物理学、化学生物学、地質・地理学、法学、幼児初等教育学、神学経済学)がある。同国学術会議と密接な協力関係を保って研究活動を推進している。教員数約1600人、学生数約2万5500人を数える。

[馬越 徹]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソフィア大学」の意味・わかりやすい解説

ソフィア大学
ソフィアだいがく
Sofiiski Universitet `Sveti Kliment Ohridsky'

ブルガリアのソフィアにある国立大学。 1888年に高等専門学校として創設され,1904年に総合大学となり,同国で最も古い歴史を誇る。哲学,歴史学,教育学,スラブ言語学,古典・現代語学,数学,物理学,化学,生物学,地質・地理学,法学,ジャーナリズム学,初等・幼児教育学,神学,経済学などの学部をもつ。教員数約 1600名,学生数約1万 6300名 (1997) 。

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