タクロバン(読み)たくろばん(英語表記)Tacloban

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タクロバン」の意味・わかりやすい解説

タクロバン
Tacloban

フィリピン,ビサヤ諸島東部,レイテ島東岸北部にある港市。レイテ州の州都。レイテ湾から湾入するサンペドロ湾の湾奥にある。ビサヤ諸島東部の商業中心地で,レイテ平野の肥沃な農業地帯と,サンファニコ海峡をへだてたサマル島の南東部を後背地とする。マニラアサコプラ木材を輸出する。大規模な漁港でもある。第2次世界大戦ではレイテ島に上陸したアメリカ軍が,マニラ奪還までフィリピン連邦の首都とした。人口 13万 8000 (1990推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「タクロバン」の意味・わかりやすい解説

タクロバン
たくろばん
Tacloban

フィリピン中東部、レイテ島北東岸の港湾都市。レイテ州の州都。人口17万8639(2000)。ワライ語が用いられる。1973年に北隣のサマル島との間のサン・ファニコ海峡をまたぐ長大な橋が、全国縦貫道路の一部として架けられ、東ビサヤ地方の中心としての役割が一段と高まった。近くのレッド・ビーチは太平洋戦争末期に反攻するアメリカ軍の大部隊が上陸した地として有名。

高橋 彰]

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