タラカン島(読み)タラカントウ(その他表記)Pulau Tarakan

デジタル大辞泉 「タラカン島」の意味・読み・例文・類語

タラカン‐とう〔‐タウ〕【タラカン島】

Pulau Tarakanインドネシアカリマンタン島ボルネオ島)北東岸沖に浮かぶ島。周辺石油を産し、19世紀末より英蘭系会社により採掘開始。日本統治時代は日本本土や日本軍への石油供給の拠点になった。現在はインドネシアの国有会社が採掘を続けている。

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改訂新版 世界大百科事典 「タラカン島」の意味・わかりやすい解説

タラカン[島]
Pulau Tarakan

インドネシア,ボルネオ島北東岸に位置する島。セサヤプ河口にあり,面積384km2。中心地は南部のタラカン。丘陵性で島の最高点は90mにすぎないが,石油産地として世界的に知られる。油田採掘は19世紀末からイギリス,オランダ系会社の手で始められ,現在はインドネシア国営である。ここの石油は重油分が多く,船舶用に適している。積出しの設備が整い,空港も建設されている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「タラカン島」の意味・わかりやすい解説

タラカン島
たらかんとう
Pulau Tarakan

インドネシア北部、ボルネオ島北東岸にある島。セサヤップ川の河口に位置する。面積384平方キロメートル。石油の産地として知られ、19世紀の末にロイヤル・ダッチ石油会社(イギリス・オランダ系)によって開発され、その後バターフシェ石油会社(BPM)に引き継がれた。油田は南東部のパムーシアン油田と北西部のジョアタ油田があり、良質の重油、軽油などの燃料油が大部分である。中心地のタラカンは原油の積出し港で、住民の大半は石油関係者で占められる。

[上野福男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タラカン島」の意味・わかりやすい解説

タラカン島
タラカンとう
Pulau Tarakan

インドネシア,ボルネオ島カリマンタンの東岸北部にある島。ササヤップ川河口に形成された洲の一つ。石油鉱床があり,19世紀末からオランダ系資本が開発し,南西岸にあるタラカンは原油積出港として繁栄した。 1928年の年産 130万tを境に産油額は減少している。第2次世界大戦中日本に占領され,重要な石油供給地となった。面積約 300km2。人口約3万。

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