ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダウティ」の意味・わかりやすい解説
ダウティ
Doughty, Charles Montagu
[没]1926.1.20. ケント,シッシングハースト
イギリスの旅行家,著述家。 1865年ケンブリッジ大学卒業後,地理学,考古学,文献学に関心をいだき,単独でイタリア,スペイン,北アフリカ,ギリシアなどを旅行。 1876年 11月ダマスカスを出発しベドウィン族の集団に加わって,メッカを経て 1878年夏ジッダに到着。この旅行の結果明らかになったアラビアの地理,人種,水系などをまとめ,『アラビア砂漠紀行』 Travels in Arabia Deserta (1888) を著わした。
ダウティ
Doughty, Thomas
[没]1856.7.22. ニューヨーク
アメリカの風景画家。ハドソン川派初期の最も重要な画家の一人。裕福な毛皮商人であったが,独学で絵を学び,1822年ペンシルバニア美術アカデミーで最初の個展を開いた。イギリス,フランスを旅行したが,彼の風景画はヨーロッパの伝統に縛られることなく,真の自然の静けさを感じさせる。代表作『すばらしい自然』 (1835) ,『キャッツキル山地にて』 (36) など。
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