現代外国人名録2016 「ダニエルエルズバーグ」の解説
ダニエル エルズバーグ
Daniel Ellsberg
- 職業・肩書
- 核戦略分析家,平和運動家 マンハッタン・プロジェクト2主宰 元米国国防次官補補佐官
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1931年4月7日
- 出生地
- イリノイ州シカゴ
- 学歴
- ハーバード大学経済学部〔1952年〕卒,ケンブリッジ大学
- 学位
- 博士号(ハーバード大学)〔1959年〕
- 経歴
- ケンブリッジ大学に留学後、1954年海兵隊に志願、’57年中尉で退役して、母校ハーバード大学に戻った。ランド研究所に入所、’64年国防総省に移ってマクノートン国防次官補の補佐官となり、’65年ベトナム戦争にゲリラ対策顧問として参加し実戦も経験する。’67年ポーター次席大使の下でベトナム戦争の平定計画担当補佐官となったが、米国のベトナム政策に批判的となり、タカ派からハト派に転向し、同年7月に帰国してランド研究所に復帰した。’71年に国防総省(ペンタゴン)のベトナム戦争への介入に関する秘密文書(ペンタゴン・ペーパーズ)を「ニューヨーク・タイムズ」や「ワシントン・ポスト」などに持ち込んで暴露、スパイ防止法違反に問われたが、ロサンゼルス連邦地裁で公訴棄却の判決を受けた。のち、軍縮の研究を続けながら、平和運動、反核デモに参加し、平和団体から多くの賞を受ける。現在は米国で核廃絶をめざす超党派の運動体“マンハッタン・プロジェクト2”(ワシントン)を主宰。’94年、12年振りに来日。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報