ダヌンツィオ(その他表記)Gabriele D'Annunzio

デジタル大辞泉 「ダヌンツィオ」の意味・読み・例文・類語

ダヌンツィオ(Gabriele D'Annunzio)

[1863~1938]イタリア詩人小説家劇作家耽美派代表者。官能性とモラルとの葛藤かっとう英雄主義により克服しようとした。第一次大戦後、国家主義運動に参加。詩集アルチヨーネ」、小説快楽」「罪なき者」「死の勝利」、戯曲聖セバスチャンの殉教」など。ダンヌンツィオ

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精選版 日本国語大辞典 「ダヌンツィオ」の意味・読み・例文・類語

ダヌンツィオ

  1. ( Gabriele D'Annunzio ガブリエレ━ ) イタリアの詩人、小説家、劇作家。世紀末耽美派の代表者。官能的異端主義、英雄主義による独自の境地を開いた。小説「快楽」「罪なきもの」「死の勝利」、戯曲「聖セバスチャンの殉教」など。(一八六三‐一九三八

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ダヌンツィオ」の解説

ダヌンツィオ
Gabriele D'Annunzio

1863~1938

イタリアの詩人,作家。詩集『ラウディ』などにより19世紀末のデカダンティズムを代表する詩人となる。第一次世界大戦に際し,イタリアの積極参戦を主張して街頭行動をとる。パリ講和会議結果に不満を抱き,1919年にフィウメ占領の指揮をとった。

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改訂新版 世界大百科事典 「ダヌンツィオ」の意味・わかりやすい解説

ダヌンツィオ

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旺文社世界史事典 三訂版 「ダヌンツィオ」の解説

ダヌンツィオ
Gabriele D'Annunzio

1863〜1938
イタリアの詩人・小説家・劇作家
第一次世界大戦後フィウメ攻撃を指揮し,15か月間,市の行政機関を支配した。小説『死の勝利』,戯曲『船』など。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダヌンツィオ」の意味・わかりやすい解説

ダヌンツィオ
だぬんつぃお

ダンヌンツィオ

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世界大百科事典(旧版)内のダヌンツィオの言及

【ダンヌンツィオ】より

…イタリアの詩人,小説家,劇作家。16歳のとき,詩集《早春》(1879)を自費で出版し,次いで初期の代表的な詩集《新しい歌》(1882)を発表して注目を集める。ここにはカルドゥッチの影響を色濃く残してはいるが,官能的で美しい詩句や次々にイメージを増殖してゆく手法など,後年のダンヌンツィオ文学の特徴が早くも認められる。やがてローマ大学を中退すると,精力的な創作活動を開始する。ルネサンス期あるいはバロック期のローマを背景にして,エロティックで耽美(たんび)的な傾向の強い詩集《ローマ挽歌》(1892)や,ベルガおよびフランスの自然主義文学の影響を受けて,本能と暴力と迷信の支配する生地ペスカラを描き,後に《ペスカラ物語》(1902)に収められる短編小説群,あるいは,ユイスマンスの《さかしま》やワイルドの《ドリアン・グレーの肖像》と並んでデカダンス文学の聖書と称される《快楽》(1889)などを相次いで発表した。…

※「ダヌンツィオ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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