1863~1938
イタリアの詩人,作家。詩集『ラウディ』などにより19世紀末のデカダンティズムを代表する詩人となる。第一次世界大戦に際し,イタリアの積極参戦を主張して街頭行動をとる。パリ講和会議の結果に不満を抱き,1919年にフィウメ占領の指揮をとった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
…イタリアの詩人,小説家,劇作家。16歳のとき,詩集《早春》(1879)を自費で出版し,次いで初期の代表的な詩集《新しい歌》(1882)を発表して注目を集める。ここにはカルドゥッチの影響を色濃く残してはいるが,官能的で美しい詩句や次々にイメージを増殖してゆく手法など,後年のダンヌンツィオ文学の特徴が早くも認められる。やがてローマ大学を中退すると,精力的な創作活動を開始する。ルネサンス期あるいはバロック期のローマを背景にして,エロティックで耽美(たんび)的な傾向の強い詩集《ローマ挽歌》(1892)や,ベルガおよびフランスの自然主義文学の影響を受けて,本能と暴力と迷信の支配する生地ペスカラを描き,後に《ペスカラ物語》(1902)に収められる短編小説群,あるいは,ユイスマンスの《さかしま》やワイルドの《ドリアン・グレーの肖像》と並んでデカダンス文学の聖書と称される《快楽》(1889)などを相次いで発表した。…
※「ダヌンツィオ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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