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死の勝利 しのしょうり Il trionfo della morte

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

死の勝利
しのしょうり
Il trionfo della morte

イタリアの詩人,作家ガブリエーレ・ダンヌンツィオの小説。 1894年刊。快楽主義者の主人公ジョルジョ・アウリスパがイッポリタという女性との恋愛に惑溺して,次第に自分の感覚までも疑い,最後には死のみが女の情熱に勝利しうると悟って,イッポリタを海岸に誘い出し,彼女を抱いて海に沈むという物語。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

しのしょうり【死の勝利】

《原題、〈イタリアIl Trionfo della Morteダヌンツィオ長編小説。1894年刊。性愛の妄執と鬱屈(うっくつ)から、恋人とともに断崖に身を投じるジョルジョの心理を描く。

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デジタル大辞泉プラスの解説

死の勝利

ネーデルラントの画家ピーテル・ブリューゲル(父)の絵画(1562)。原題《Triomf van de dood》。死の象徴である骸骨が多くの人々を身分を問わずに蹂躙していく様を描いた作品。マドリードプラド美術館所蔵。

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世界大百科事典 第2版の解説

しのしょうり【死の勝利 Il triónfo della morte】

イタリアのダンヌンツィオの長編小説。1894年刊。初め《無敵のもの》と題して新聞に連載されたが,その後,大幅に加筆され,愛欲を克服するためにむなしい努力を重ねる主人公を描いた《薔薇の小説》三部作に,《快楽》《無垢のもの》につづく第3部として収められた。この小説で,ダンヌンツィオはポール・ブールジェの心理分析の手法を用いて,主人公のジョルジョ・アウリスパが〈力への意志〉を秘めながら,他方では美しい愛人イッポリタ・サンツィオの魅力に取りつかれ,意志と感覚の板挟みになった苦悩から自由になるために,ついに愛人とともに死を選ぶまでの心理的葛藤を描いている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

死の勝利
しのしょうり
Trionfo della Morte

イタリアの作家ダンヌンツィオの長編小説。1894年刊。『快楽』『罪なき者』とともに「薔薇(ばら)のロマン」三部作をなす。前2作と同様、性愛心理の葛藤(かっとう)、遍歴を描く。主人公ジョルジョ・アウリスパは愛人イッポーリタへの情欲にとらわれていながら、彼女を完全に所有しえぬのではないかという不安と不満、そして身心の衰弱に苦しめられている。どのようにしても打ち勝つことのできない(『打ち負かし得ぬもの』というのが初めに考えられていた題名で、これは最終章の標題となる)この魅惑から解放されるために、ジョルジョは、初め故郷の原初的な野性とその血統に、ついでニーチェによる「超人」の思想に、救済の希望をかける。しかし身心の消耗と無気力は、しだいに死の妄想を募らせ、ついにイッポーリタを道連れに、死への跳躍を決意させる。この作品は、「超人」思想へのダンヌンツィオの共鳴が初めてはっきりと打ち出され、作者の芸術上、思想上の転機を示すものとして、また作中におけるワーグナーの音楽への言及や、また序文で小説の文体の「音楽性」を主張している点などで注目されている。[米川良夫]
『岩崎純孝訳「死の勝利」(『世界文学全集17』1958・河出書房新社) ▽野上素一訳『死の勝利』全2冊(岩波文庫)』

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