ダンネッカー(英語表記)Dannecker, Johann Heinrich von

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダンネッカー」の意味・わかりやすい解説

ダンネッカー
Dannecker, Johann Heinrich von

[生]1758.10.15. シュツットガルト
[没]1841.12.8. シュツットガルト
ドイツ新古典主義の代表的彫刻家。初めロココ後期の A.バウエルに師事。 1783年パリにおもむき,A.パジューに学ぶ。 85~89年ローマに滞在し,A.カノーバについて修業,制作。帰国後シュツットガルト美術学校教授となり,後年同市美術館長をつとめた。古典的な端正さをもって,大理石に当時の著名な人物ギリシア神話の物語を表現した。代表作は『豹に乗るアリアドネ』 (1803~14) 。ほかに文豪ゲーテ,シラー胸像などが知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダンネッカー」の意味・わかりやすい解説

ダンネッカー
だんねっかー
Johann Heinrich von Dannecker
(1758―1841)

ドイツ古典主義の彫刻家。ワルデンブーフ生まれ。1783年パリでロココの彫刻家パジューAugustin Pajou(1730―1809)に師事し、85年にはローマのカノーバのもとで古典主義を研究する。90~94年シュトゥットガルト美術学校教授を務め、文豪シラーから芸術的感化を受け、代表作『シラー胸像』(1794)をつくる。端正で厳格な形式美を特色とし、ほかに『自像』(1797)、『豹(ひょう)に乗るアリアドネ』(1804~14)が有名。シュトゥットガルトで没。

[野村太郎]

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