チョウ・ロウ・いつくしむ・めぐむ

普及版 字通 の解説


19画

[字音] チョウ・ロウ
[字訓] いつくしむ・めぐむ

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
宀(べん)+(竜)。〔説文〕七下に「居なり」とあり、广(げん)部九下に「(はう)は高屋なり」と相対する訓である。とは神をいう。〔詩、商頌、長発〕に「天のを何(にな)ふ」とあるのは、栄の意。〔説文〕に字を声とするが、金文には(きよう)、(きよう)(恭)のように、竜を神像として奉ずる形の字があり、はその祀所をいう字であろう。ただ〔老子、十三〕「くが(ごと)し」を〔馬王堆本甲本〕に、〔乙本〕に弄に作ることからいえば、・弄の声があったことが知られる。

[訓義]
1. 神聖な居、竜形の神を祀るところ。
2. たっとい、あがめる、ほまれ、はえ。
3. いつくしむ、神をうける、めぐむ。
4. 愛する、おごる。

[古辞書の訓]
名義抄 ウツクシブ・アハレブ・ヰル・タフトブ・オモフ・イイハヒ・サカユ

[熟語]

[下接語]
・逸・栄・恩・嘉・外・貴・旧・休・求・居・矜・近・君・啓・敬・怙・私・慈・失・殊・取・寿・受・盛・争・尊・天・妬・内・拝・負・嬖・褒・優・利・隆・霊

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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