世界大百科事典 第2版の解説 雨天がつづくと,子供がまじないとして,白い布を丸めて,目鼻口のない人形を作り,軒先につるす。〈てるてる坊主,てる坊主,あした天気になあーれ〉という唱え文句も伴っている。中国には掃晴娘(そうせいじよう)と称する女の人形を雨乞いのときに作って,晴天を祈る風習があった。日本では,江戸時代に民間で〈てるてる法師〉が作られ,坊主頭にその特徴がある。《嬉遊笑覧》には,〈てるてる法師〉をつるして,もし雨がやめば,目鼻口をつけてお祭りすると記している。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報