ディグル川(英語表記)Digul

改訂新版 世界大百科事典 「ディグル川」の意味・わかりやすい解説

ディグル[川]
Digul

インドネシア,ニューギニア島西半部のイリアン・ジャヤ最大の川。中央山脈のマンダラ山(旧名ユリアナ峰)付近発源,大湿原を南下して西に方向を転じ,蛇行しつつアラフラ海に注ぐ。延長約800km。河口が1903年オランダ海軍に発見され,05-09年に流域探検が行われた。川幅は河口で6kmもあり,水量も豊かなのでかなり上流まで航行できる。しかし下流の流域は密林に覆われた湿原で,人口はきわめて希薄である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディグル川」の意味・わかりやすい解説

ディグル川
でぃぐるがわ
Digul

インドネシア、西イリアン(ニューギニア島西部)南部を流れる川。マオケ山脈の東端部に発し、南流、西流してアラフラ海に注ぐ。全長640キロメートル。河口から460キロメートル上流まで汽船遡航(そこう)が可能である。流域は低湿な密林地帯で、広大な沼沢地は世界最大の規模とされ、人口密度のきわめて低い地域である。

[上野福男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディグル川」の意味・わかりやすい解説

ディグル川
ディグルがわ
Sungai Digul

インドネシア,ニューギニア島南部を流れる川。全長 540km。ニューギニア島の脊梁山脈であるマオケ山脈に源を発し,広大な低湿地を蛇行しながらアラフラ海に注ぐ。中流のタナメラーまで航行に利用される。

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