デモイン(その他表記)Des Moines

翻訳|Des Moines

デジタル大辞泉 「デモイン」の意味・読み・例文・類語

デ‐モイン(Des Moines)

米国アイオワ州中南部の都市。同州の州都デモイン川とラクーン川の合流点に位置する。コーンベルトの都市の一であり、食品加工業、農業機械工業が盛ん。出版社保険会社本社も多い。1886年建造の金箔を施したドームをもつ州議事堂が有名。

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改訂新版 世界大百科事典 「デモイン」の意味・わかりやすい解説

デ・モイン
Des Moines

アメリカ合衆国アイオワ州中部にある同州の州都で最大都市。人口19万4163(2005)。デ・モイン川に臨む。市名の由来は明確ではないが,フランス語の〈moyen(中間)〉(デ・モイン川がミシシッピ川ミズーリ川の中間にあるため),あるいは〈moines(僧侶)〉,またはインディアン部族名Moingonaとする説がある。1843年に建設され,コーン・ベルトトウモロコシ地帯)と炭田地帯の中心地として発展し,農業機械をはじめとする工業商業,保険業などの集中がみられる。ドレーク大学の所在地。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「デモイン」の意味・わかりやすい解説

デ・モイン
でもいん
Des Moines

アメリカ合衆国、アイオワ州中南部の同州最大の都市で州都。デ・モイン、ラクーン両河川の合流点に位置する。人口19万8682(2000)。コーン・ベルトの心臓部にあたるが、工業都市として発展した。タイヤ工業をはじめとして、農機具、農産物加工、製粉、セメント、スポーツ用品製造などが盛んであり、古くからの出版業の中心地としても知られる。また全米第二位の保険の中心地としても全国に名を馳(は)せ、60社以上の保険会社がここに本部を置き活気を呈する。鉄道、ハイウェー、空港など施設・設備も整い、中西部の交通の要衝としても重要である。1843年町が設立され、1857年州都となる。教育・文化にも熱心で、都市圏内にドレーク大学、グランドビュー大学などの大学をもち、オーケストラやバレエ、演劇など市民の文化活動が盛ん。復員軍人記念公会堂は、交通の便のよいことも幸いして市民だけでなく広く中西部全域からの利用者が多い。

[作野和世]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デモイン」の意味・わかりやすい解説

デモイン
Des Moines

アメリカ合衆国,アイオワ州の州都。デモイン川の両岸に位置する。トウモロコシ地帯の中心地。 1845年デモイン砦の建設直後入植。市の名は,土地のインディアンをさすフランス語 de moyenがなまったもので,ミシシッピ川とミズーリ川の中間にあることを意味する。 51年市制。 1910年からの 10年間,豊富な炭田の開発に伴い急速に発展。現在は州の行政中心地としての管理機能をそなえるが,ほかにタイヤ,農具などを生産し,出版業,卸売業,保険業の中心地。グランドビュー・カレッジやドレーク大学,本格的な大劇場などもある。人口 20万3433(2010)。

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百科事典マイペディア 「デモイン」の意味・わかりやすい解説

デ・モイン

米国,アイオワ州の州都。州中央部,デ・モイン川とラクーン川の合流点にあり,交通の要地。トウモロコシ地帯(コーン・ベルト)の中心,牛や豚の肉の大集散地。食品加工のほか農業機械工業が盛ん。保険会社が多いことでも有名。20万3433人(2010)。
→関連項目アイオワ[州]

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