ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「にかほ市」の意味・わかりやすい解説 にかほ〔市〕にかほ 秋田県南西端,日本海に面する市。鳥海山の北西麓に位置し,南で山形県に接する。県内では最も温暖な地域で,降雪量も比較的少ない。 2005年仁賀保町,金浦町,象潟町の3町が合体して市制。北部の平沢は海岸沿いにある城下町で,中世以来,仁賀保氏が領有していた。象潟はかつて鳥海火山の泥流が海食を受けて形成された八十八潟,九十九島で有名な景勝地であったが,文化1 (1804) 年の地震で 2.4m隆起。潟も陸地と化し,その後水田が開かれた。海岸部の平野を中心に米作やダイズ,ネギなどの野菜栽培が行なわれる。漁業も営まれ,夏にとれる天然岩ガキは有名。北東部の院内付近はかつて石油,天然ガスの産出地であった。 1940年東京電気化学工業 (ティーディーケイ) の工場が進出し,電子機器関連などの工業が立地する。上郷の小正月行事,小滝のチョウクライロ舞は国の重要無形民俗文化財。江戸中期に築造されたといわれる由利海岸波除石垣は国の史跡,奈曽の白滝は国の名勝にそれぞれ指定。水田にかつての岩島が散在する象潟と,鳥海山獅子ヶ鼻湿原植物群落および新山溶岩流末端崖と湧水群は国の天然記念物に指定されている。南部の鳥海山麓は鳥海国定公園に属する。日本海側を JR羽越本線,国道7号線が通じる。面積 241.13km2。人口 2万3435(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本歴史地名大系 「にかほ市」の解説 にかほ市にかほし 2005年10月1日:由利郡象潟町・金浦町・仁賀保町が合併・市制施行⇒【象潟町】秋田県:由利郡⇒【金浦町】秋田県:由利郡⇒【仁賀保町】秋田県:由利郡 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by