現代外国人名録2016 の解説
ニコラウス アーノンクール
Nikolaus Harnoncourt
- 職業・肩書
- 指揮者,チェロ奏者,古楽研究家 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(CMW)主宰者
- 国籍
- オーストリア
- 生年月日
- 1929年12月6日
- 出生地
- ドイツ・ベルリン
- 学歴
- ウィーン音楽院〔1952年〕卒
- 勲章褒章
- 功労者勲章〔2002年〕
- 受賞
- エラスムス賞(オランダ)〔1980年〕,エディンバラ大学音楽名誉博士号〔1987年〕,ポーラー音楽賞(スウェーデン)〔1994年〕,ハンザ同盟ゲーテ賞(ドイツ)〔1995年〕,シューマン賞(ドイツ)〔1997年〕,エルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞(ドイツ)〔2002年〕,グラミー賞(第44回)〔2001年〕,京都賞(思想・芸術部門,第21回,日本)〔2005年〕
- 経歴
- 父はチェコ人、母はハンガリー人で、オーストリアの貴族の家系に生まれる。1952〜69年ウィーン交響楽団のチェロ奏者を務める。同時に古楽、古楽器の研究に力を注ぎ、’53年ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(CMW)を結成し古楽の演奏活動を開始。’57年初コンサートを開催。’60年から海外でも演奏旅行を行い、’66年英国、米国、カナダでデビュー。’70年代モンテベルディのオペラを研究、チューリヒ歌劇場でのシリーズ公演で大成功を収める。コンセルトヘボウ管弦楽団、ヨーロッパ管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などで指揮のほか、国際音楽祭やツアーでの世界的な演奏活動、および膨大なレコーディングを行う。’70〜90年バッハのカンタータ全曲を録音。’72年からザルツブルク大学音楽学部、’73年からザルツブルクのモーツァルテウム音楽院教授。2001年ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを指揮。著書に「古楽とは何か 言語としての音楽」「音楽は対話である」などがある。古楽演奏の第一人者として知られ、作曲された当時の時代考証に基づいて音楽を再現するとともに、古楽的アプローチで古典派、ロマン派そして近現代音楽演奏にも新風を吹き込む。2005年古楽器の復元などを通じ、古楽演奏の確立に貢献したとして、京都賞を思想・芸術部門で受賞。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報