ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノアイユ夫人」の意味・わかりやすい解説
ノアイユ夫人
ノアイユふじん
Noailles, Anna(-Élizabeth, princesse Brancovan, comtesse Mathieu) de
[没]1933.4.30. パリ
フランスの女流詩人。ルーマニアの名門ブランコバン大公家に生れ,1897年ノアイユ伯爵と結婚。擬古典的形式のうちに,ロマン派以来失われていた抒情性を横溢させ,自然の風景の与える感動を新鮮な感受性をもって歌った。処女詩集『百千の心』 Le Cœur innombrable (1901) 以下,『日々の影』L'Ombre des jours (02) ,『めくるめき』 Les Éblouissements (07) ,『生者と死者』 Les Vivants et les Morts (13) ,『永遠の力』 Les Forces éternelles (21) ,『苦しみという名誉』L'Honneur de souffrir (27) のほか,小説『新しい希望』 La Nouvelle Espérance (03) ,回想録『わが人生の書』 Le Livre de ma vie (32) 。 M.バレス,プルースト,コクトーとの交遊でも有名。
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