ノボロギク

百科事典マイペディア 「ノボロギク」の意味・わかりやすい解説

ノボロギク

キク科の一〜二年草。ヨーロッパ原産だが今では全世界の暖〜温帯に帰化しており,日本には明治初年に渡来。道ばたや畑にはえる。茎は柔らかく,分枝して高さ20〜40cm,葉は羽状に裂ける。頭花は黄色筒状花からなり,ふつう春〜夏に開くが,一年中開花することもある。近縁サワギクボロギク)は日本特産の野生種で,多年生山地の林内にはえる。頭花は黄色で,舌状花と筒状花からなり,6〜8月開花。
→関連項目ボロギク

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノボロギク」の意味・わかりやすい解説

ノボロギク
のぼろぎく / 野襤褸菊
[学] Senecio vulgaris L.

キク科(APG分類:キク科)の一年草または越年草。茎は直立し、高さ10~30センチメートル、葉とともにやや肉質で柔らかい。葉は縁(へり)が不規則に羽状中裂する。多くは春から夏に黄色花を開くが、年中開花がみられる。花は頭花で管状花のみからなる。花期後、総包片が反転すると純白色の冠毛が目だつ。日本全土に広く野生化しているが、明治初年にヨーロッパから渡来した帰化植物である。名は、冠毛をぼろに見立てたもの。

[小山博滋 2022年3月23日]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノボロギク」の意味・わかりやすい解説

ノボロギク(野襤褸菊)
ノボロギク
Senecio vulgaris; groundsel

キク科の越年草で,ヨーロッパ原産。日本には明治の初め頃渡来し,路傍や畑などに普通にみられる帰化植物となった。茎も葉も肉質で軟らかく,高さ 20~40cmで葉は互生し,縁は不規則に羽状に切れる。通常は春から夏にかけて,ときに一年中,多数の頭状花を次々と開く。頭花は径3~5mmで筒形総包に包まれ,少数の黄色の管状花から成る。

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改訂新版 世界大百科事典 「ノボロギク」の意味・わかりやすい解説

ノボロギク

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世界大百科事典(旧版)内のノボロギクの言及

【サワギク(沢菊)】より

… キオン属Senecio(英名groundsel,ragwort)は1500種以上を含む大きな属である。日本には十数種の自生植物のほかに,ヨーロッパ原産の帰化植物ノボロギクS.vulgaris L.(イラスト)がある。これは明治の初めに渡来した,道ばたや耕地に生える一年生の雑草。…

※「ノボロギク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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