ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハウクウィッツ」の意味・わかりやすい解説
ハウクウィッツ
Haugwitz, Christian, Graf von
[没]1832.2.9. ベネチア
ドイツ,プロシアの政治家。 1792年外相となり,93年ロシアとのポーランド第2次分割交渉に出席,95年にはフランスとバーゼル条約を結んで第1次対仏大同盟から脱退した。 1805年ナポレオン1世に対するプロシアの最後通告をたずさえてパリにおもむいたが,通告の時期を失し,その間にナポレオンはアウステルリッツの戦いに大勝した。その結果,彼はプロシアを事実上フランスの属国とするシェーンブルン条約とパリ条約に調印を強いられた。帰国して国内の強い反対にあい,対仏宣戦を策したが,06年 10月イェナ=アウエルシュテットの戦いに大敗し,K.ハルデンベルクにその地位を譲ってイタリアに隠退した。
ハウクウィッツ
Haugwitz, Friedrich Wilhelm, Graf von
[没]1765.9.11. メーレン,クネニツ
オーストリアの政治家。初めシュレジエン州の行政官としてマリア・テレジアの信任を得,1747年枢密参議官に任じられた。在任中,旧来の身分制的特権組織に対抗して行政の近代化に努め,貴族や聖職者にも租税を課して軍隊の増強を行なったほか,司法改革でも功績をあげた。
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