日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハゴロモノキ」の意味・わかりやすい解説
ハゴロモノキ
はごろものき / 羽衣木
silk oak
[学] Grevillea robusta A.Cunn.
ヤマモガシ科(APG分類:ヤマモガシ科)の常緑高木。高さ25メートルに達する。葉は互生し、2回羽状複葉で長さ15~20センチメートル、小葉は披針(ひしん)形で約20対ある。葉裏に銀白色の絹毛がある。名は、葉を羽衣に見立てたもの。また、葉形がシノブ(シノブ科のシダ)に似るので、別名シノブノキともいう。6月、長さ10~15センチメートルの総状花序をつくり、筒形の小さな橙黄(とうこう)色花を多数開く。オーストラリアのクイーンズランド、ニュー・サウス・ウェールズ地方原産。明治末年に渡来し、関東地方南部以西では露地で生育する。繁殖は挿木、実生(みしょう)による。変種ベニハゴロモは低木で、花は鮮紅色。
[小林義雄 2020年4月17日]
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