イスラム初期の思想家。メディナに生まれる。早くから、当時の知的中心地バスラに移り、そこで没した。雄弁と篤信で知られ、大征服後のイスラム世界の奢侈(しゃし)な生活と道徳的弛緩(しかん)を攻撃し、禁欲的生活を奨励した。粗末な羊毛(スーフ)の衣服をつねに着用していたといわれ、スーフィズムの祖と目されている。初期のムゥタジラ派のワーシル・ビン・アターやアムル・イブン・ウバイドAmr ibn Ubayd(?―761ころ)が、一時、彼の弟子であったので、ムゥタジラ派は彼を学祖とみなしている。事実、彼は、ウマイヤ朝カリフにあてた書簡のなかで、決定論に反対して、後のムゥタジラ派のように自由意志論を支持している。また、ハディースの信頼できる伝承者としても高く評価されている。
[竹下政孝 2018年4月18日]
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