日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハマクサギ」の意味・わかりやすい解説 ハマクサギはまくさぎ / 浜臭木[学] Premna microphylla Turcz.Premna japonica Miq. クマツヅラ科(APG分類:シソ科)の落葉小高木。葉は強い臭気があり、対生し、広卵形で長さ5~10センチメートル、縁(へり)に少数の粗い鋸歯(きょし)がある。5~6月、円錐(えんすい)花序を頂生し、小さな淡黄色花を開く。花冠は筒状で先が4裂し、雄しべは4本。果実は球形で紫黒色に熟す。海岸地方に生え、近畿地方以西の本州から沖縄、および台湾、中国に分布する。ハマクサギ属はアジア、アフリカの熱帯を主として約200種分布する。[小林義雄 2021年9月17日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハマクサギ」の意味・わかりやすい解説 ハマクサギ(浜臭木)ハマクサギPremna japonica クマツヅラ科の落葉小高木。アジア東部の暖地に生じ,西日本の海岸付近に自生する。高さ2~10m。葉は柄があって対生し,長さ6~10cmの卵形で膜質,悪臭がある。夏,枝先に円錐状の集散花序をつけ,淡黄色の花を多数開く。萼は鐘形で5歯があり,花冠は長さ 1cmほどの筒状で先が4裂し,唇形となる。果実は小さな球形で紫黒色に熟する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報