ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハーネマン」の意味・わかりやすい解説
ハーネマン
Hahnemann, (Christian Friedrich) Samuel
[没]1843.7.2. パリ
ドイツの医師。ホメオパシーの創始者。ライプチヒとウィーンで医学を学び,1789年にライプチヒで開業した。 W.カレンの医書『薬物学』 Materia Medicaをドイツ語に翻訳しているとき,キニーネを健康人に与えると,キニーネ投与を必要としている病人が示す症状と同一と思われる症状が現れる事実に気づき,少量の薬物投与で病気と同様の症状を引起す療法,つまりホメオパシー療法の発想にいたった (1796) 。アンハルト・ケーテン大公の招きを受けてケーテンに移住し,のちにパリに転住し同地で診療を続け,88歳で死亡。主著『薬物学』 Reine Arzneimittellehre (6巻,1811) はホメオパシーの基礎文献。
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