バショウカジキ(読み)ばしょうかじき(英語表記)sailfish

翻訳|sailfish

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バショウカジキ」の意味・わかりやすい解説

バショウカジキ
ばしょうかじき / 芭蕉梶木
sailfish
[学] Istiophorus platypterus

硬骨魚綱スズキ目マカジキ科に属する海水魚。カジキ類中では中形で、体長2メートル以上、体重60キログラムに達する。発達した大きな背びれが特徴で、英名もこれに由来する。分布は、沿岸性でインド洋太平洋熱帯亜熱帯の沿岸海域を回遊する。夏には黒潮対馬(つしま)暖流にのって日本沿岸にも来遊し、定置網や突ん棒(つきんぼう)で漁獲される。アメリカやメキシコ沿岸ではスポーツ・フィッシングが盛んである。

[上柳昭治]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バショウカジキ」の意味・わかりやすい解説

バショウカジキ
Istiophorus platypterus; Indo-Pacific sailfish

スズキ目マカジキ科の海水魚。全長 3m。体は側扁し,ほかのマカジキ類と同様に前上顎骨槍状に突き出ている。体高よりも高い大きな第1背鰭バショウ芭蕉)の葉を思わせるのでその名がある。腹鰭はひも状で長い。外洋性の魚で,大きな背鰭を水面から出して泳いでいることがある。インド・太平洋の暖海に分布する。

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