デジタル大辞泉
「バックル」の意味・読み・例文・類語
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バックル
- ( Henry Thomas Buckle ヘンリー=トマス━ ) イギリスの歴史家。科学的文明史観に基づき「イギリス文明史」二巻を著す。その訳書は文明開化期の日本に啓蒙的役割を果たした。(一八二一‐六二)
バックル
- 〘 名詞 〙 ( [英語] buckle ) バンド、ベルトの留め金。また、靴などの締金具。〔婦人の言葉づかひ模範集(1932)〕
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バックル
英国の歴史家。ロンドンの富裕な商人の家に生まれ,生涯在野で歴史叙述に従事した。正規の教育はうけなかったが,父の死後,大陸旅行と広範な読書によって広い知識を獲得し,《イギリス文明史》(1857年−1861年)を著す。その進歩史観はいささか粗雑ではあったが,明治時代の日本において数度にわたって翻訳・刊行され,ギゾーの《ヨーロッパ文明史》とともに〈文明史ブーム〉を引き起こし,田口卯吉や福沢諭吉に大きな影響を与えた。
→関連項目日本開化小史
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バックル
Henry Thomas Buckle
生没年:1821-62
イギリスの歴史家。ロンドンの富裕な商店主の子として生まれ,正規の学校教育はいっさい受けなかった。父の死後,大陸を旅行して広い知識と語学力を身につけ,ロンドンに居を構えて万巻の書を読み,《イギリス文明史》(1857-61)を著した。風土などの自然条件を重視し進歩史観を唱えたこの著作は,明治初年の日本において数度にわたって翻訳・刊行され,ギゾーの《ヨーロッパ文明史》とならんで〈文明史ブーム〉を引き起こし,田口卯吉の《日本開化小史》や福沢諭吉の《文明論之概略》などに大きな影響を与えた。
執筆者:今井 宏
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バックル(留め金具)
ばっくる
buckle
ベルトや靴などについている尾錠(びじょう)や留め金具のこと。締め付ける道具としての実用性と、装飾性の二面から用いられる。素材は、金属、鋳物、皮革、木、プラスチックなどのほか、布や皮をかぶせたり、宝石やビーズで装飾したものもある。古代ギリシアでは、甲冑(かっちゅう)、靴、革ゲートルにすでに金属製のものがみられ、中世にも盛んに用いられた。ベルトのバックルは、男子のズボンに15世紀から、婦人服には19世紀から使用された。形式としては、〔1〕シンチ・バックル ひっかけるための歯状突起のついたもの、〔2〕トレンチ・バックル スライド式のもの、〔3〕スクラブ ベルトの両端につけた金具をかみ合わせるもの、の3種がある。
[平野裕子]
バックル(Henry Thomas Buckle)
ばっくる
Henry Thomas Buckle
(1821―1862)
イギリスの歴史家。ロンドンの富裕な船主の子に生まれる。病身のため学校へは行かず、父の死後大陸を旅行して(1840、43)、語学を修得。万巻の書を読破して『イギリス文明史』全二巻(1857、61)を著し、気候や風土的条件などが歴史に及ぼす影響を重視する歴史観を展開して注目された。チェスの名手としても知られたが、中近東を旅行中にダマスカスで病没。
[松村 赳]
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バックル
Buckle, Henry Thomas
[生]1821.11.24. ケント
[没]1862.5.29. ダマスカス
イギリスの歴史家。病身のため学校教育をほとんど受けることができなかったが,読書によって知識を獲得した。 1840~44年ヨーロッパ大陸を数回,61~62年エジプトを旅行,さらに中近東におもむいたが,途中熱病におかされて死没した。自然科学的方法を歴史に適用。主著『イギリス文明史』 History of Civilization in England (1857~61) は,日本にも明治初期に伝えられた。またチェスの名手としても有名。
バックル
buckle
尾錠 (びじょう) ともいう。ベルトや靴を締める留め具の一種。ベルトの一方の端にフレームと針を取付け,他端をこのフレームに通し,針を差込んで固定させる。針がなく,フレームの中心についたバーに他端をスライドさせるもの,ベルトの両端に金具をつけ,これをかみ合せるものなどもある。実用品であると同時に,衣服,靴,かばん,帽子などに幅広く応用される装飾品。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
バックル
ベルトとベルトを結ぶ金具のこと。ハーネスのチェストベルト、レッグベルトなどに使われている。最近の物は殆どがクイックリリースバックル(ワンタッチバックル)になっている。簡単に取り外しが出来るが為にレッグベルト締め忘れの事故も起きており注意が必要だ。
出典 パラグライダー用語辞典について 情報
バックル
Henry Thomas Buckle
1821〜62
イギリスの歴史家
文明史の研究に志し,『イギリス文明史』を書いて名声を得た。人類文化発達の要因として自然条件(気候・土地・食物など)を重視し,一種の唯物論的歴史学を唱えた。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
バックル
生年月日:1821年11月24日
イギリスの歴史家
1862年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報