バロネ洞窟(読み)バロネドウクツ(その他表記)Vallonnet

デジタル大辞泉 「バロネ洞窟」の意味・読み・例文・類語

バロネ‐どうくつ【バロネ洞窟】

Grotte du Vallonnet》フランス南東部、プロバンス‐アルプ‐コートダジュール地方、アルプ‐マリチーム県にある洞窟遺跡ニースの東北東約20キロメートル、地中海沿岸部に位置する。1958年に発見。鮮新世末期から更新世前期の動物化石ほか剝片石器骨器礫器れっきが見つかっている。100万年以上前にさかのぼる同国最古の先史時代の遺跡の一つとして知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バロネ洞窟」の意味・わかりやすい解説

バロネ洞窟
ばろねどうくつ
Vallonnet

フランス南東部の地中海岸にある洞窟遺跡。1958年に発見され、59年、62年とフランスのドゥ・リュムレーらが調査した。約5メートルの通路と、直径5メートルほどの部屋からできている。基底部は海成層で、その上を上部ビラフランカ期(鮮新世末~更新世前期)の動物群を豊富に含む堆積(たいせき)物が覆っている。同じ土層から、石英石灰岩フリントでつくられた礫器(れっき)5点と剥片(はくへん)石器4点のほか、サイ脛骨(けいこつ)に若干の加工を施した骨器もいくつか発見されている。これらは100万年以前にさかのぼって、同時期の北西アフリカの石器文化と直接対比することができ、ヨーロッパの始源を探るために重要な遺跡である。

[山下秀樹]

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