バロー川(読み)バローがわ(英語表記)Barrow

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バロー川」の意味・わかりやすい解説

バロー川
バローがわ
River Barrow

アイルランド南東部を流れる川。同国中部のスリーブブルーム山脈に源を発し,東流したのち南に流れを変え,ニューロス付近でノア川を右岸に合せたのち,ウォーターフォードの東でシュア川と合流し,その下流にウォーターフォード湾と呼ばれる三角江をつくりながら大西洋に注ぐ。全長約 190km。ウォーターフォード湾から約 30km上流まで潮汐作用の影響が及ぶ。流域テンサイ穀物の栽培,酪農牧畜などを中心とする混合農業地帯。 1759年以降運河化が進むとともに,ダブリンシャノン川を結ぶグランド運河に連絡する運河も完成した。これによってバロー川沿岸の諸都市と首都ダブリンの経済的交流が促進された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バロー川」の意味・わかりやすい解説

バロー川
ばろーがわ
Barrow

アイルランド共和国南東部の川。中部のスリーブ・ブルーム山地に源を発し、東流したのち南流、下流でノアー川、シュアー川と合流してウォーターフォード三角江を形成し大西洋に注ぐ。全長190キロメートル。河口から30キロメートル上流までは感潮区間。ノアー川との合流点より上流はメアンダー(蛇行河川)となっている。上流ではグランド運河を通じて東はダブリンへ、西はシャノン川へ連絡している。流域は肥沃(ひよく)な農業地帯。

米田 巌]

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