バンティ(その他表記)Banti, Anna

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バンティ」の意味・わかりやすい解説

バンティ
Banti, Anna

[生]1895. フィレンツェ
[没]1985.9.2. ローマ
イタリア女流作家本名 Lucia Longhi Lopresti。両世界大戦間のプローザ・ダルテ prosa d'arte (芸術散文) の手法を受継ぎ,抒情的な美文で,もっぱら女性の心理内面を回想形式で描いている。主著『歌う尼僧たち』 Le monache cantano (1942) ,『死にゆく女たち』 Le donne muoiono (52) ,『信じていたのに』 Noi credevamo (67) ,『燃えたブラウス』 La camicia bruciata (73) 。

バンティ
Banti, Guido

[生]1852
[没]1925
イタリアの医師病理学者。近代血液学の創始者一人。病理解剖学研究所所長を 30年間つとめた。 1882年に貧血白血球減少を伴う脾腫をバンティ病として記載したことで知られる (→脾性貧血 ) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バンティ」の意味・わかりやすい解説

バンティ
ばんてぃ
Anna Banti
(1895―1985)

イタリアの女流作家。本名はLucia Longhi Lopresti。自伝的要素の強いエッセイ風の短編小説群から書き始めて、しだいに登場人物の心理に複雑な分析を加えながら、歴史上の人物や海外の生活に素材を求めた長編小説を著した。一貫した主題は社会の歪(ゆが)みのなかで差別された女性存在の描出にある。文芸誌『パラゴーネ』などの編集にもあたった。おもな長編小説は『アルテミージア』(1947)、『上海(シャンハイ)の尼僧』(1957)、『黄金の蠅(はえ)』(1962)など。ほかに『ロレンツォ・ロット論』(1953)がある。

河島英昭

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普及版 字通 「バンティ」の読み・字形・画数・意味

】ばんてい

字通」の項目を見る

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367日誕生日大事典 「バンティ」の解説

バンティ

生年月日:1852年6月18日
イタリアの医師
1925年没

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