哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。タテガミヒツジともいう。アフリカ北西部のアトラス山脈、エジプト、スーダンの山岳地帯に生息する。肩高1メートル、体長1.3~1.6メートル、尾長25センチメートル、体重50~100キログラム、雌は雄に比べかなり小形である。雌雄ともに角(つの)をもち、とくに雄の角は長大で、内下方に湾曲し、80センチメートルに達するものがある。雄には、胸、のど、前肢前方にかけて、たてがみ状の長い直毛がある。体毛は黄褐色。小群をなして生活し、日中は崖(がけ)の下などに休息して、夜間行動し草や低木を食べる。妊娠期間は154~161日、1産1~2子。子は、生後ただちに起立し、1~2時間ほどで哺乳する。わが国の動物園でも飼育例が多い。寿命は15年ほどである。
[中川志郎]
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