伸び(読み)ノビ

デジタル大辞泉 「伸び」の意味・読み・例文・類語

のび【伸び】

長く伸びたり広がったりすること。また、その程度。「身長伸びが早い」「絵の具伸びがよい」
勢いや力が増すこと。また、その程度。「成績伸び」「輸出伸びが著しい」「伸びのある球を投げる」
退屈したり、疲れたりしたときに手足を伸ばすこと。「大きく伸びをする」
[類語]伸長急伸

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「伸び」の意味・わかりやすい解説

伸び
のび

物体をある一方向に伸ばす変形をいう。縮みもまた負の伸びと考えてよい。伸びには2種類がある。一つは、幅を変化しないように保つ場合で、ずりとともにもっとも単純な変形の一つである。ほかは、側面が自由になっているために、伸びとともに幅が縮む場合である。前者の伸びに対する弾性率(張力と伸びひずみの比)は、弾性的等方体ではLK+(4/3)Gで表される。K体積弾性率Gずり弾性率である。このような伸びは縦波(たてなみ)弾性波音波)において表れるので、Lは縦波弾性率ともよばれる。後者の伸びに対する弾性率はヤング率で、ヤング率EE=9KG/(3KG)と表される。

[和田八三久・西 敏夫]


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