日本大百科全書(ニッポニカ) 「バー・モー」の意味・わかりやすい解説
バー・モー
ばーもー
Ba Maw
(1893―1977)
ビルマ(現ミャンマー)の政治家。1917年インドのカルカッタ大学で修士号、1924年フランスのボルドー大学で博士号を取得。帰国後、弁護士活動を経て1933年貧民党を創設し政界入り。1937年イギリス領インドから分離したビルマの初代首相に任命される。1939年野党連合に敗れて下野し、タキン党などと協力してビルマ自由ブロックを結成し反英活動を展開。1940年逮捕・投獄されるが、1942年日本軍に釈放される。1943年日本軍政下のビルマ独立宣言とともに国家主席。1945年日本軍敗退により東京に亡命、戦後戦犯容疑者として巣鴨(すがも)に抑留されたが1946年釈放。帰国して大ビルマ(マハ・バマ)党を結成、野党指導者として政界復帰を図ったが、与党反ファシスト人民自由連盟に敗退、政治の表舞台から退くに至った。
[黒柳米司]